LGBTs

【LGBTs格差】ゲイはノンケより年収が5%低いことが判明。ビアンでは逆に8%高い(カナダ研究)

■ゲイはノンケ男性より5%所得が低く、ビアンはノンケ女性より8%所得が高い

 マギル大学(カナダ)の研究者、ショーン・ウェイト氏とニコル・デニール氏の共同研究により、興味深い事実が判明しました。
 カナダの国勢調査(2006年)を元に、約120万人を対象として、それぞれの収入について調査した結果、ゲイはノンケ男性に比べて所得が4,97%低く、ビアンはノンケ女性より8.22%高いことが分かったのです。
 この調査では、ノンケ男性592,712人、ノンケ女性568,403人、ゲイ4,781人、レズビアン4,665人のデータが用いられ、さらにサンプルの偏りをなくすために、移民ではない白人の25歳から64歳までのデータに限定したようです。
 

■ゲイはアルバイトの仕事に就く割合が高い

 この論文では、「ゲイはノンケ男性よりアルバイトの仕事に就く割合が高く、レズビアンはノンケ女性よりアルバイトの仕事に就く割合がはるかに低い」ことが示されています。
 雇用形態がパートタイム(アルバイト)である人の割合はゲイで7.21%となっており、ノンケ男性の約1.9倍です。逆にビアンではおよそ10.5%で、ノンケ女性がパートタイムに就く割合22.7%の半分以下です。これらが、所得格差を生んでいる要因の一つかもしれません。
 また、ビアンはノンケ女性より所得が高い一方、ゲイと比べた場合は低くなります。つまり、所得の高さは「ノンケ男性→ゲイ→ビアン→ノンケ女性」の順になるということです。

ゲイとビアンの所得比較

■ビアンはほぼすべての業種で高所得、ゲイは金融・保険業で最も格差がある

 ビアンでは卸売業を除くすべての業種で、ノンケ女性より所得が高い傾向にありました。また、ビアンは小売業に従事する割合がノンケ女性より低く、行政(公務員)職に就く割合がノンケ女性の1.5倍以上となっています。
 一方、ゲイとノンケ男性との所得格差は業種によるところが大きく、最も格差が大きかった金融・保険業では1.77倍もの差が見られます。一方で金融・保険業に従事するゲイの割合は、ノンケ男性よりもはるかに多いことから、その職業上の地位(日本で言えば総合職と一般職など)に差が出ているのではないかと思われます。
 反対に石油・鉱業ではゲイの方が所得が高く、その差は約1.4倍です。しかし従事する割合はゲイで0.52%、ノンケ男性で3.17%と大きく差があることから、同様に単純労働部分に従事するゲイが少ないと言うことかも知れません。
 

■男女の所得差は「出産」が原因か

 ノンケを含む身体性別で明確に所得差が生じている原因として、研究では出産が原因でないかと推測しています。男性は出産により手当等を得ることで、賃金水準が高くなりますが、女性は出産や子育てで勤務時間が減少し、賃金が減ってしまうということです。また、週の労働時間はゲイ・ビアンともにノンケを上回っている点も指摘されています。
 しかしながら、論文では所得差の70%は原因不明であるとしており、LGBTsに対して、最も所得の高い役職への門戸が開かれていないことも考えられると述べています。

 今回の調査はカナダでの結果ですが、皆さんも少し共感を覚える部分はありましたでしょうか。日本でも研究が進むのを期待したいところです。

Gay Pay for Straight Work
プレスリリース:https://gendersociety.wordpress.com/2015/05/19/gay-pay-for-straight-work/
原文:http://paa2014.princeton.edu/papers/142964

■友達と飲んでいたとき


 以前、筆者がビアンの友人と飲んでいたとき、こんなことを言われました。
 「ゲイとかビアンってさ、与えられたモノより自分で選んだモノ大事にするよね。」
 その時自分は「あー、たしかに」と思いました。友達、生き方、生活スタイル、なんとなく身の回りにいた人やモノより、必然性のある人やモノを大切にしてきたなー、と。

 皆、自分の存在について、それなりの葛藤をしてきて、自分の生き方に答えのようなものを見つけ出そうとしているのかもしれません。その結果、生活スタイルが多様化し、自分らしい働き方を選択しているのでしょう。
 この場合、労働所得の高低はさしたる問題ではありません。生き方が多様化する現代で、自分らしい人生が送れるように、IRISとして皆さんの資産形成や、理想的な住環境を提供できればいいなと考えています。

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◎この記事を書いた人・・・石野大地
よく「何者なの?」「生態が謎」と言われるが、本人が一番分かっていない。
大学在籍中から、大山愛未(元SDN48)、Shinnosuke(元SOUL’d OUT)などのヴィジュアルデザインを手掛ける。
今は通信インフラ会社でマーケティングをやっているらしい。

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