都内で不動産を購入したゲイ当事者(Tさん/40代)に「家を買った理由」についてインタビューしてきました。Tさんがどのように考えて購入を選んのだか、10の質問からいろんな考え方が見えてきますよ。家は購入するほうがいいのか、それとも賃貸がいいのか等々、家について考える際の参考にしてみてください。

インタビュー!ゲイ当事者が家を買った理由は?

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Q1:購入時の年齢を教えてください。
A1:37歳です。

Q2:住宅ローンの金利は「固定」と「変動」のどちらですか?
A2:全額変動金利を選びました。
※住宅ローンには「全期間固定金利」「固定金利選択型」「変動金利」の3種類があります。変動金利の場合は半年ごとに金利が変動し、5年ごとに返済額が見直されます。住宅ローンについては、本連載記事の第4回もお読みください!

Q3:全額変動金利を選んだ理由はなんですか?
A3:総合的に考えて、固定制よりも変動制のほうが得だろうと思ったからです。デフォルトの金利は変動制のほうが低いですし、今後、日本の景気は回復しそうにないので、変動制でもバブル期のように金利が上昇することはないだろうと考えました。

Q4:住宅ローンの返済期間は何年に設定しましたか?
A4:35年です。

Q5:戸建とマンションのどちらを選びましたか?
A5:マンションを選びました。

Q6:マンションを選んだ理由はなんですか?
A6:立地や物件のグレード、金額などの条件面が、戸建と比べてマンションの方が良かったためです。また、戸建の場合は物件を自分で管理しないといけませんが、マンションの場合は(費用はかかるが)管理をしてもらえて、手間が省けます。

Q7:賃貸ではなく、購入を選んだ理由は?
A7:賃貸の場合は一生賃料が発生しますが、購入すれば自分の資産となり、賃料を支払う必要がなくなるためです。また月々支払う金額が賃貸と同程度でも、よりグレードの高い家に住めます。

Q8:購入したエリアはどこですか?
A8:中野区です。

Q9:間取りを教えてください。
A9:2LDKです。

Q10:購入して良かった点と悪かった点を教えてください。
A10:●良かった点→月々の支払い額は賃貸時とほぼ同じくらいですが、部屋のグレードが上がって生活が快適になりました。
●悪かった点→購入時は物件が未完成で、モデルハウスで実際の部屋をイメージしていましたが、住んでみると思ったより部屋が狭く感じたり、イメージと違う部分があったことです。

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ちなみに回答してくださったTさんは、ジムの帰りにたまたまモデルハウスを見つけ、当時交際していたパートナーさんと一緒に同棲したいと思ったのが購入のきっかけだったそうです。今回はTさん以外にも数名の方にインタビューをさせていただきましたが、友人に勧められてモデルハウスに行ってみたら、たまたま気に入った物件があって購入したという方もいらっしゃいました。
物件との出会いはよく「ご縁」だと言いますが、まさにその通りですね。

住宅の購入をきっかけに「変わったこと」

最後に、Tさんが家を購入する前と後で変化したことがあると話していたのが印象に残ったので、それをご紹介します。

それは「お金に関する考え方」です。

家を購入する以前は最低限の貯蓄のみだったそうですが、購入後は収支のバランスや老後の生活資金などについて考えるようになり、現在は貯蓄や資産運用もされているそうです。
住宅ローンを組むということは、一時的に負債を抱えるということ。その現実と向き合うことで、自分が生きていく上でお金とどう付き合っていくのか、意識や考え方が変わるきっかけになるようです。
これを読んでくださっているみなさんも、一度住まいについて考えてみると、お金との付き合い方について見つめ直すきっかけになるかもしれませんよ!!

※本記事は「Letibee Life」での執筆記事を編集したものです。