みなさん、2015年の流行語大賞にノミネートされた「下流老人」という言葉を聞いたことありますか?
この「下流老人」とは、「生活保護基準相当で暮らす高齢者、もしくはその恐れがある高齢者」のことを指しているそうです。

最近では、年収600万円を超えるような人でも、下流老人になる可能性があると言われています。理由は、年収が高いほどお金を多く使ってしまう傾向があるからだそうです。また、仕事を退職して収入が無くなっても生活基準を落とせず、
昔と同様な生活をしているうちに貯蓄が減り、老後はお金に困ってしまうというケースも増えています。

収入の多寡に関係なく、老後資金をしっかり用意していなければ、どんな人でも「下流老人」になってしまう可能性があるということですね。

約4割が非正規雇用という事実

2015年11月に総務省が、アルバイトや派遣社員など、非正規雇用として働く人の割合が37.2%になったと発表しました。(※総務省統計局労働調査より)1990年には20%ほどだった非正規雇用の割合が、25年を経て約2倍近くに増えています。(近年は働き方が多様になっていることも、非正規雇用が増えている要因だと思います。)

非正規雇用でも、条件を満たせば社会保険に加入することができ、厚生年金にも加入することになります。しかし正社員に比べると年収は低く、将来の年金の受給額も低くなることが多いです。

平均年収①※1

平均年収②※2

平均年収③※1~3 国税庁 平成26年民間給与実態統計調査より

生涯年金※4厚生労働省 平成26年賃金構造基本統計調査 正規・非正規データの20~69歳までを加算歳出

上記のグラフでも、収入の格差は一目瞭然ですね。

LGBTsの場合、ゲイバーやコールセンターなど、非正規雇用として働いている方も少なくありません。自分らしい生き方を考えると、必ずしも正社員が理想的な働き方ではないと思います。大切なのは、ご自身の収入をベースにしっかりと資金計画を考え、老後の準備を早めにしておくということです。どんな働き方や生き方でも、ちゃんと準備をしていればリスクを軽減することは可能です。

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